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名前はよく聞くけど南高梅って?
スーパーの梅コーナーや梅の広告で、紀州産梅、紀州南高梅という文字をよく見かけませんか?
肉厚で皮が薄い「紀州南高梅」は、いったいどうやって産声をあげたのでしょうか?
特徴1:桃のような見た目
和歌山県みなべ町(旧南部川村)が原産の梅。果実の大きさは、大粒(平均で22g〜35g)。皮が柔らかく果肉が厚い。果実の色は緑色ですが、完熟に近づくにつれて黄色味を増し、日光の当たるところは鮮やかな紅色になります。
特徴2:地元高校に由来した品種名
高田梅という品種をもともとは南部川村で栽培されていました。しかし、昭和に入ってから農家の小山貞一さんが、環境に左右されず安定した収穫ができる梅の品種を求めて、高田梅を原木として改良を繰り返しながら地元高校である南部高校園芸科とともに栽培を続けました。
そうした中で昭和25年に梅の優良品種の梅種捜しが始まりました。その結果、改良された高田梅が優秀賞に選ばれました。
この梅は、高田梅の“高”と地道な改良に協力してくれた南部高校園芸科への感謝の気持ちも込めて『南高梅』と命名されました。
特徴3:国産梅の6割を占める生産量
南高梅は梅生産量日本一を誇る和歌山県を代表する品種で、日本国内で生産される国産梅の6割は和歌山県産。果樹王国紀州和歌山のブランド梅であるだけでなく、梅のトップブランドとしてその名が知られています。果実は非常に大きく、種は果実のわりに小さめで、果肉が厚くて柔らかいのが特徴で、おもに梅干しや梅酒に加工されます。